「RSIを使っているけど、だましシグナルが多くて困る…」「トレンドの強さをもっと正確に測りたい…」
FXトレードでこんな経験はありませんか?
実は、従来のRSIには”期間内の情報しか見ない”という弱点があり、累積的なトレンドの強さを捉えきれないことがあります。
そこで今回紹介するのが、Absolute Strength Index Oscillator(絶対強度オシレーター)インジケーター。
これはTradingViewで公開されている人気インジケーター「Absolute Strength Index Oscillator [LazyBear]」をMT4向けに変換し、さらにMTF(マルチタイムフレーム)対応やプッシュ通知・メール通知機能を追加したものです。
価格の上昇・下降の累積強度を測定し、RSI風に正規化した上でオシレーター化。トレンドの方向性と強度を同時に把握でき、シグナルは非リペイント仕様で信頼性が高く、上位足の状況をリアルタイムで確認できます。
この記事では、Absolute Strength Index Oscillator(絶対強度オシレーター)インジケーターの仕組みから、累積型オシレーターの優位性を活用した実践的なトレード手法まで詳しく解説します。
TradingViewで話題のAbsolute Strength Index Oscillatorとは?
TradingViewの「Absolute Strength Index Oscillator [LazyBear]」が注目される理由
結論:「Absolute Strength Index Oscillator [LazyBear]」が注目されるのは、従来のRSIの弱点を克服し、価格変動の累積的な強さを可視化しているからです。
TradingViewのコミュニティでは、LazyBear氏が開発した「Absolute Strength Index Oscillator」が多くのトレーダーに使われています。
なぜこれほど注目されているのでしょうか?
このインジケーターは以下の機能を備えています:
| 機能 | 内容 | メリット |
|---|---|---|
| 累積型計算 | 上昇率・下降率を過去から累積 | トレンドの”総合的な強さ”を測定 |
| RSI風正規化 | 0〜1の範囲に変換 | 異なる銘柄でも比較可能 |
| オシレーター化 | EMAとの乖離で中心線0に | トレンド転換を捉えやすい |
| シグナルライン | DEMA(二重指数移動平均) | トレンド方向を判断 |
| 3色ヒストグラム | 緑・オレンジ・赤で状態表示 | 視覚的にトレンド状況を把握 |
つまり、RSIの概念を累積型に拡張し、トレンドの方向性と強度を同時に表示したインジケーターです。
累積型オシレーターとは?【RSIとの違いと優位性】
従来のRSIの弱点
結論:従来のRSIは”期間内の情報しか見ない”ため、長期的なトレンドの強さを捉えきれないことがあります。
| 項目 | RSI | ABSSIO |
|---|---|---|
| 計算方式 | 期間内の平均上昇幅/平均下降幅 | 過去からの累積上昇率/累積下降率 |
| 情報量 | 直近N期間のみ | チャート開始からの全情報 |
| トレンド認識 | 短期的な過熱感 | 累積的なトレンド強度 |
| リセット | 毎期間リセット | 累積し続ける |
ABSSIOの計算ロジック
結論:ABSSIOは3つの累積変数(A・M・D)を使い、価格変動の”総履歴”からトレンド強度を算出します。
| 変数 | 条件 | 加算される値 | 意味 |
|---|---|---|---|
| A | 終値が前終値より大きい | 上昇率(%) | 上昇の累積強度 |
| M | 終値が前終値と同じ | 固定値(0.1) | 横ばいの累積 |
| D | 終値が前終値より小さい | 下落率(%) | 下降の累積強度 |
計算式:
ABSSI = 1 - 1 / (1 + (A + M/2) / (D + M/2))
ABSSIO = ABSSI - EMA(ABSSI, 21)
Signal = DEMA(ABSSIO, 34)
なぜ累積型に優位性があるのか?
結論:累積型は”過去の全情報”を保持するため、一時的なノイズに振り回されにくく、本当のトレンド強度を測定できます。
| 状況 | RSIの反応 | ABSSIOの反応 |
|---|---|---|
| 一時的な反発 | 急上昇→だましシグナル多発 | 累積値は大きく変わらない |
| 長期上昇トレンド | 70超えで過熱→売りシグナル? | 累積上昇が継続→トレンド継続 |
| レンジ相場 | 50付近で方向感なし | 累積がほぼ変化せず横ばい |
MT4版ABSSIOの特徴【インジケーターの見方と機能】
表示される要素
結論:サブウィンドウに「3色ヒストグラム」「シグナルライン」「ゼロライン」が表示されます。
| 表示 | 内容 | 意味 |
|---|---|---|
| ヒストグラム | ABSSIO値 | 現在の強度の乖離(短期) |
| グレーライン | シグナルライン(DEMA) | トレンド方向(中期) |
| ゼロライン | 0の水平線 | トレンド転換の基準 |
特徴①:MTF(マルチタイムフレーム)対応【新機能】
結論:チャートの時間足を変えずに、上位足のABSSIOを確認できます。

| 設定例 | 効果 |
|---|---|
| M15チャートでH4を表示 | 短期足で長期トレンドを確認 |
| H1チャートでD1を表示 | 日足のトレンド方向を把握 |
MTFのメリット:
- チャートを切り替える手間が不要
- 上位足と下位足の方向性を同時に確認
- マルチタイムフレーム分析が効率化
特徴②:3色ヒストグラムでモメンタムを視覚化
結論:ヒストグラムの色でモメンタムの状態を一目で把握できます。

| 色 | 条件 | 意味 |
|---|---|---|
| 緑 | ABSSIO が 0 より上 かつ ABSSIO が Signal 以上 | 上昇モメンタム |
| オレンジ | 上記以外(クロス付近) | 転換警戒 |
| 赤 | ABSSIO が 0 より下 かつ ABSSIO が Signal 以下 | 下降モメンタム |
重要: 色だけでは売買判断はできません。シグナルラインの位置も確認する必要があります。

特徴③:シグナルラインの役割【重要】
結論:シグナルライン(グレー)はトレンド方向を示し、売買判断の最重要基準です。
シグナルラインの見方:
- Signal が 0 より上:トレンド方向が上向き → 買い目線
- Signal が 0 より下:トレンド方向が下向き → 売り目線
- Signal = 0 付近:トレンド転換の可能性 → 様子見
シグナルラインの特徴:
- **DEMA(二重指数移動平均)**を採用
- 通常のEMAより反応が速い
- だましを減らしつつ遅延を最小化
特徴④:ゼロラインクロスによるトレンド転換検出
結論:シグナルラインがゼロラインを上抜け/下抜けした時点で、トレンド転換を示唆します。

| クロス | 意味 |
|---|---|
| シグナルラインがゼロ上抜け | 下降→上昇トレンドへの転換 |
| シグナルラインがゼロ下抜け | 上昇→下降トレンドへの転換 |
ポイント: シグナルラインのゼロラインクロスはトレンド転換の初期シグナルです。
特徴⑤:豊富なアラート機能【新機能】
結論:シグナル発生時にポップアップ、サウンド、メール、プッシュ通知を受け取れます。
| 通知方法 | 説明 |
|---|---|
| ポップアップ | MT4画面にアラートダイアログ |
| サウンド | 音声で通知 |
| メール | 登録したアドレスにメール送信 |
| プッシュ | スマホアプリに通知 |
アラート対象:
| アラート種類 | 内容 |
|---|---|
| ゼロラインクロス | シグナルラインが0を上抜け/下抜け |
| 買いシグナル | 買い条件が揃った時 |
| 売りシグナル | 売り条件が揃った時 |
チャートに張り付いていなくても、トレンド転換のタイミングを見逃しません。
オリジナルとの違い【カスタマイズ一覧】
TradingViewのAbsolute Strength Index Oscillator [LazyBear]と、今回のMT4版の違いを整理します。
| 機能 | TradingView版 | MT4版(今回) |
|---|---|---|
| 基本ロジック | 累積型オシレーター | 累積型オシレーター(同じ) |
| ヒストグラム表示 | あり | あり |
| シグナルライン | あり | あり |
| MTF対応 | なし | あり |
| アラート機能 | TradingView依存 | ポップアップ/メール/プッシュ |
| 口座縛り | なし | あり(配布管理用) |
| リペイント | なし | なし(確定足判定) |
売買シグナルの判断方法【正しいロジック】
買いシグナルの条件
結論:以下の3つの条件が全て揃った時が「買い」です。

| 条件 | 内容 | 確認方法 |
|---|---|---|
| ① Signal が 0 より上 | シグナルラインが0より上 | グレーラインがゼロラインより上 |
| ② ABSSIO が 0 以上 | ヒストグラムが0より上 | ヒストグラムがゼロラインより上 |
| ③ ABSSIO が Signal 以上 | ヒストグラムがシグナル以上 | 緑色で表示 |
3つ全てが揃って初めて「買い」シグナルです。
売りシグナルの条件
結論:以下の3つの条件が全て揃った時が「売り」です。
| 条件 | 内容 | 確認方法 |
|---|---|---|
| ① Signal が 0 より下 | シグナルラインが0より下 | グレーラインがゼロラインより下 |
| ② ABSSIO が 0 以下 | ヒストグラムが0より下 | ヒストグラムがゼロラインより下 |
| ③ ABSSIO が Signal 以下 | ヒストグラムがシグナル以下 | 赤色で表示 |
3つ全てが揃って初めて「売り」シグナルです。
なぜ3つの条件が必要なのか?
単に「緑になった」だけでは買いではありません。
| 状況 | 緑色? | Signal位置 | 判断 |
|---|---|---|---|
| ABSSIO が 0 より上, Signal が 0 より上, ABSSIO が Signal 以上 | 緑 | 0より上 | 買い |
| ABSSIO が 0 より上, Signal が 0 より下, ABSSIO が Signal 以上 | 緑 | 0より下 | 様子見 |
| ABSSIO が 0 より下, Signal が 0 より上 | オレンジ | 0より上 | 様子見 |
シグナルラインが0を超えていることが重要です。 これはトレンド方向が確定したことを意味します。
実践トレード手法【ABSSIOを使ったトレンドフォロー戦略】
基本ルール
結論:3つの条件が揃った時にエントリーします。
| シグナル | 条件 | エントリー | 損切り | 利確 |
|---|---|---|---|---|
| 買い | Signal が 0 より上 + ABSSIO が 0 以上 + 緑 | 買い | 直近安値の少し下 | RR1:2以上 |
| 売り | Signal が 0 より下 + ABSSIO が 0 以下 + 赤 | 売り | 直近高値の少し上 | RR1:2以上 |
パターン①:トレンド転換からのエントリー
条件:
- シグナルラインがゼロを上抜け(買い)/ 下抜け(売り)
- ヒストグラムもゼロより上(買い)/ 下(売り)
- ヒストグラムが緑(買い)/ 赤(売り)に変化
- 上位足のトレンドと同方向
エントリー:
- 3条件が揃った確認後の足でエントリー
- または次の足の始値でエントリー
損切り:
- 直近のスイング安値/高値の少し外側
利確:
- リスクリワード1:2以上
- または条件が崩れたら決済(シグナルラインが0を割るなど)
パターン②:トレンド継続中の押し目買い/戻り売り
条件:
- すでに3条件が揃っている状態(トレンド中)
- 一時的にオレンジになった後、再び緑(買い)/ 赤(売り)に戻る
- シグナルラインは0より上(買い)/ 下(売り)を維持
エントリー:
- 色が緑/赤に戻ったことを確認してエントリー
理由: シグナルラインが0を維持している限り、トレンドは継続中。色がオレンジ→緑/赤に戻るのは調整終了からのトレンド再開を示唆します。
パターン③:MTFを使った高精度エントリー
条件:
- 上位足(H4など)で3条件が揃っている(買い/売り方向確定)
- 下位足(M15など)で3条件が揃う
エントリー:
- 上位足のトレンド方向に沿った下位足のシグナルでエントリー
理由: 上位足と下位足のトレンドが一致した時にトレード成功率が向上します。

エントリーを見送るべき場面
以下の場合はエントリーを見送ることをおすすめします:
| 状況 | 理由 |
|---|---|
| 重要指標発表前後 | 急変動でシグナルが不安定 |
| 週末・週明け | 窓開けリスク |
| シグナルラインが0付近で横ばい | トレンド方向が不明確 |
| 上位足と下位足の方向が不一致 | だましリスクが高い |
パラメーター設定と最適化
デフォルト設定
| パラメーター | デフォルト値 | 説明 |
|---|---|---|
| MTF_Timeframe | PERIOD_CURRENT | 表示する時間足 |
| EMA_Length | 21 | オシレーター化のEMA期間 |
| Signal_Length | 34 | シグナルライン期間 |
| OSL | 10 | 横ばい時の加算値調整 |
| ShowHistogram | false | d値のヒストグラム表示 |
アラート設定
| パラメーター | デフォルト値 | 説明 |
|---|---|---|
| EnableAlerts | true | アラート機能ON/OFF |
| AlertOnZeroCross | true | ゼロラインクロスでアラート |
| AlertOnSignalCross | true | 売買シグナルでアラート |
| AlertPopup | true | ポップアップ表示 |
| AlertSound | true | サウンド再生 |
| AlertPush | false | プッシュ通知 |
| AlertEmail | false | メール通知 |
カスタマイズ例
短期トレード向け(スキャルピング):
- EMA_Lengthを小さく(例:13)
- Signal_Lengthを小さく(例:21)
- より早いシグナル発生
長期トレード向け(スイング):
- EMA_Lengthを大きく(例:34)
- Signal_Lengthを大きく(例:50)
- ノイズを減らしてトレンドを重視
よくある質問(FAQ)
Q1: リペイントしますか?
A: しません。 確定足でのシグナル判定を行っているため、過去のシグナルが変わることはありません。
Q2: どの時間足で使うのがおすすめですか?
A: M15〜H4がおすすめです。 短すぎる時間足(M1, M5)ではノイズが多く、長すぎる時間足(D1以上)ではシグナル頻度が低くなります。MTF機能を使って上位足も同時に確認することをおすすめします。
Q3: 他のインジケーターと組み合わせるなら?
A: トレンド系インジケーターとの組み合わせがおすすめです。 移動平均線、ADX、ボリンジャーバンドなどと組み合わせることで、トレンドの確認とエントリータイミングの精度が向上します。
Q4: 緑になったら買い、赤になったら売りでいいですか?
A: いいえ、それだけでは不十分です。 必ずシグナルラインが0より上(買い)/下(売り)にあることを確認してください。色だけで判断するとだましに遭いやすくなります。
Q5: シグナルラインが0付近で横ばいの時はどうすればいいですか?
A: エントリーを見送ることをおすすめします。 シグナルラインが0付近ということは、トレンド方向がまだ定まっていない状態です。明確に0を超えるまで待ちましょう。
まとめ
Absolute Strength Index Oscillator(絶対強度オシレーター)インジケーターは、従来のRSIの弱点を克服した累積型オシレーターです。
MT4版の特徴:
- 累積型計算で長期的なトレンド強度を測定
- 3色ヒストグラムでモメンタムを視覚化
- シグナルラインでトレンド方向を判断
- MTF対応で上位足の状況をリアルタイム確認
- 非リペイント仕様で信頼性の高いシグナル
- アラート機能でシグナルを見逃さない
売買シグナルの条件(重要):
| 買い | 売り |
|---|---|
| Signal が 0 より上 | Signal が 0 より下 |
| ABSSIO が 0 以上 | ABSSIO が 0 以下 |
| ABSSIO が Signal 以上(緑) | ABSSIO が Signal 以下(赤) |
3つ全てが揃って初めてシグナルです。 色だけで判断しないでください。
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Absolute Strength Index Oscillatorインジケーターの元となった「Absolute Strength Index Oscillator [LazyBear]」は、TradingViewで公開されています。
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